昔からの店らしき。この近所、駅の向こうに本社を構えていた大手電機メーカーの部長がまだお若いときから通っていらしたとか、いないとか。なにはともあれ、割烹を名乗るが、居酒屋にも通じる気安さもありつつ。五反田の歴史ともいえるような店。戦後すぐ、１９４９年から営業しているらしき。その当時、いまのビルがあったとは想像しにくいので、平屋で営業してたのを、後からビルにしたのではなかろうかとか、想像してみた（ビルの名前がたこ安ビルではないので、単にどっかから移転しただけなのやもしれぬが）。以前、それこそ５年くらい前にお伺いしたとき、食したレンコンの薩摩揚は絶品であった。季節ゆえか、きびなご刺もあったりと。その他、あさりの酒蒸、わかさぎのフライ、焼き牡蠣、おいしそうなメニューが並んでいたもの。割と、いい店との印象もあったのだが。その後、間がかなりあいて、土曜日にひさしぶりに立ち寄る。軽めに軽めに。みそきう（とメニューにあったが、要は味噌きゅうり）、しいたけ焼き、エビ焼き、マツタケの土瓶（味付が割とはっきりしてて。マツタケも中国産かな。でも、まあ、初マツタケだしなあ）、お新香、メンタイのおにぎりと。土曜日ゆえか。それとも、この店の最近の傾向なのか。メニューが素朴になってて。ますます、居酒屋。飲み物は、ビールは一通り済ましてきたので。お任せという純米酒をお願いしたら、初孫が出てきて。その後、伊賀の半蔵はメニューからオーダーしてみた。最後、焼酎に切り替えて、魔王のロック：これが、８００円どかでコップになみなみと。小生、気持ちが単純なので、こういう粋なことをされると、いい店だなあと。

私の知り合いで、特に常飲者に人気な店。分かる気がした。2人でキンミヤのボトル二本飲んで、1人お会計が3000円強の酒飲み殺し価格から始まり、お通しの煮付けから完全に酒飲み仕様なのである。炭酸と氷はぼーっとしてても足されていく。その間にくる豚バラの串のデカさは値段こそ及ばないが、私の愛するホワイトハウスに肉薄するほどである。豆腐サラダも梅風の少し酸っぱいドレッシングがいい味を出しており、酒を飲ましてくれる。板わさはかまぼこ系料理のオンパレードに可愛いわさびがちょこんと加わる、サービス精神という雑多さがキラキラと光り、まぶしかった。イワシの梅天も美味しい、居酒屋に求めてるものってこれでしょって味だね。極め付きは豚しゃぶサラダ。こいつは野菜としゃぶしゃぶドレッシング、大量のしゃぶしゃぶポークが高校生をノックアウトするほどに入っており、おそろく結果としてのヘルシーを担保しつつも今日を立てなくしてくれるほどのインパクトを与えてくれた。一人できたら、これでひたすら飲んじゃうかもしれない。ラーメンのあのギトギトとは無縁の、満腹で酔っ払ったお腹を満たすサムシングだった。ラストのスイカがスイカ嫌いの俺ですらいいなって思うタイミングと味だった。こういうのってあるんだね、これがアイスクリームだったらダメだったんだなと直感的に理解できた。最後に先輩のトイレ待ちで入り口で待ってると満点の笑顔の大将が閉店間際の客を見送っていった。味や店の素敵さはサービスに比例しないけど、この真摯で無垢で、お客さんに美味い酒と飯を食わせてやろうという姿勢だけはひしひしと伝わってくるのだった。

店名通りなのか、刺身盛り合わせを頼んだが、タコ刺し＝タコブツが旨い。他の魚とは段違いにタコが旨い。関西割烹と窓ガラスに見えるが、どの辺が関西なのかはわからずじまい。牡蠣ポン酢もおいしかった。

1949年（昭和24年）から営業している居酒屋があると知って行ってみた。山手通りのセブンイレブンのある雑居ピルの2Fにエスカレーターであがる。右側が、欧風関西料理を出す「オントレ・ドゥ シャトウ」左側が、関西即席一品料理ここ。緑色の暖簾が掛かっている入り口から入る。まだ時間が早いせいか、天気が悪いせいか、まだ人はいない。音楽は特に掛かっていない。カウンター、テーブル席、奥は座敷と店内は意外に広い。飲み物は、有名どころの日本酒、焼酎が意外に揃っている。キリンビールが4種類くらいある。中ジョッキで480円くらいから。瓶ビールも何種類かある。熱燗は2種類。甘口か辛口か選べるようになっている。寒いので熱燗800円を頼む。二合くらいとはいっているかも。お通しは、肉じゃがが小鉢で出てくる。醤油が少し効き過ぎているかも。日替わりのメニューと定番のメニューを出される。定番メニューには、焼き物、揚げ物といろいろ揃っている。じゃこ天（380円）とか、酒のつまみも揃っているし、〆のおにぎり250円～、お茶漬けとかまで揃っている。焼きたけのこ 480円　と　〆サバ 580円を頼む。〆サバは、酢は強すぎなくて美味しい。580円以上の量もある。千切りのショウガも針のように細く切られている。しばらくすると、焼きたての皮つきの筍が出てきた。醤油が少し効き過ぎているかもしれないが、量はある。CPは良いかも。料理は、すごくおいしいというわけでもないが、人情味あるサービスをしてくれるお店。お勘定を頼むと、サービスでお茶といよかんを１つ出してくれた。ごちそうさまっと店の外にでると、店の人がエスカレータ付近で立っていてエスカレーターを上りから、下りに切り替えてお見送りしてくれました。

学生時代の３０年前に２度入店、芋と蛸の炊き合わせが薄い色味で昆布出汁ベースという関西の王道を行く味付けだったのがずっと印象に残ってました。さて今回４０００円コースで５名予約。１５００円で飲み放題という設定もあったが、女性１名飲まない方がいたので随時オーダーすることとして、テーブル席を指定しました。さて、当日「ここは学生時代にきたことがあるので、・・・」と導入の言葉も考えていたところ、入店したら座敷にセットしてあり、仰天してテーブル席に変えてもらいました。さて５名が揃って乾杯の飲み物をオーダーしようとしたら、ビールがピッチャーで出てきました。何か変、それでも乾杯以降既に出ていた口取りなど食べ進めます。鮭ときのこのホイル焼きもこの段階で既に卓上にあり、冷め気味でした。このあたりで飲み放題メニューになっているらしいことに気づき、どうしたもんだろ、という考えがしきり。土瓶蒸しが出てきて挽回かと思ったら、舞茸の色が強くでて昆布出汁が利いていない印象です。刺身も鮪が赤身のみで貧弱。うなぎの柳川も味がホイル焼きや土瓶蒸しを濃くしたような、醤油ベースのかえしが効きすぎ。全体をとおして関西料理だったのは最初の口取りだけ。てんぷら、水菓子までいつに無い量を食べましたが不満ですね。2時間半過ぎたら延長ですか、とかやたら聞きに来るし、本来飲み放題で予約してません、と言いたくなりました。昔から関西小料理で…と皆に説明したかったけど、３０年前と違ってしまって大幅残念。

割と目立つ場所にあるんだけど、入口が2階でエスカレーターで入るという店なので何となく入りづらくて利用したことはありませんでしたが、入ってみるとなんと創業60年という歴史あるとこでした。内容的にはごく普通なんだけど全体的にボリューム感がある感じでした。CPは全体に高いので悪くないと思います。おしゃれ感はみじんもなく、或る意味それが落ち着くという方はいると思います。オッサンがぐだぐだ飲んでる感じがそれなりにフィットする居酒屋さんて感じでした・